「“嵐を駆けるストーム・ガール” 鳴風寺シエル ただいま推参!!!!」
――敵と対峙しながら
「通りすがりのC.E.O.だ。憶えておけ!」
――何者だ?と問われて
ハイウインド・モーターズは、和光技研傘下にあって、
地上車両、ウォーカー、ヴィークルオプションその他の
開発およびテストを担う関連会社である。
そのハイウインド・モーターズにおいて、特別株主総会で異例の人事が行われた。
前C.E.O.のひとり娘であり、当時清和学園2年に在籍していた鳴風寺シエルを
最高経営責任者に据えるというものである。
この件に関しては、裏で囁かれる噂が絶えない。
――前最高経営責任者の生前の強い意志があった
――株主会社数社が実力のないシエルをC.E.O.に据えることによって
会社を衰退させ乗っ取りを目論んでいる
――シエルは実は、和光技研現社長、敷島淳之介氏の隠し子である
――などなど。
そしてその話題の中心、鳴風寺シエルなのであるが――
就任以前と以後とではがらりと態度が変わり、周囲を驚かせている。
就任前はといえば、学園への出席率はギリギリで、
関東狂愕連合の連中とつるんで騒ぎを起こしてみたり、
あるいは数十人単位の友人たちと語らってスイーツショップを梯子してみたり、
高級ブティックで大人買いしてみたりと、やりたい放題であった。
ところがC.E.O.就任以来、
学校には真面目に通うだけでなく生徒会役員まで務め、
会社ではそれまでの彼女からは信じられないほどの辣腕ぶりを発揮している。
今となってみると、広範囲に及ぶ彼女の人付き合いは、
将来会社を受け継ぐ下準備をしていたのではないかとも噂されるほど。
そんな彼女の今の楽しみは、警察やストリートの情報網から得た情報をもとに、
N◎VA中の幹線道路を中心とした無法を独自に取り締まる“世直し”である。
最初はそのトンデモぶりから会社の反感を買っていたこの行動であるが、
徐々に会社のイメージアップに繋がっていることが分かってきたため、
今ではむしろそのバックアップを執りつけるまでに至っている。
いまお気に入りの武器は、
ウォーカー用に開発されていたツヴァイハンダー型チェーンソーを
彼女用に無理矢理ダウンサイジングさせたもの。
ウォーカーの装甲をも斬り裂くこの武器を手に、試作ヴィークルを駆って街に出る!
プレアクト購入:シュッテ[5/1] リンクス [3/1] セクレタリ[6/2] リングリング[8/2] ソーシャルサービスD[7/2]×たくさん
所持報酬点:12点